ポケモンGOのデータ元・スマホゲー「Ingress」の世界同時イベント・レポート!

元々Google内の開発チームから独立した「Niantic」が運営するスマホ用ゲームアプリ「Ingress(イングレス)」は、AR(仮想現実)と位置情報を組み合わせたAndroid/iOS端末向けゲーム。

その、Ingressの公式世界同時進行イベント「XMアノマリー:SHONIN 03」が2015年3月28日、京都で開催されました。このイベントは今後のIngressのストーリーを左右する上でも重要。「エージェントの一人として、このビッグウェーブに乗っておこう」と参加してみました。

京都に集結したエージェントは8000人(推定)

当日は10時から参加受付開始。場所は京都の桜の名所「円山公園」内にある「京都市円山公園音楽堂」です。会場内では参加エージェント達の集合写真撮影が行われました。


▲会場にはGoogle副社長で、Ingressを運営するNiantic Labs(ナイアンティック・ラボ)代表も務めるジョン・ハンケ氏も来場。「数年前にも家族で京都に来たことがあり、その時の経験がIngressを作る際に大きな影響を与えました。(中略)戦いの合間には、京都の歴史や文化などにも目を向けていただきたい」とあいさつ。


▲実は円山公園音楽堂の収容人員は約2500人。会場内に入れなかったエージェントがいたのはもちろん、この3倍以上のエージェント達が市内各所で火花を散らす一大イベントになりました。


▲路地にある小さなお堂やお地蔵様がポータルに設定されています。そこを巡り、両陣営が攻防戦を繰り広げるのです。


▲このようなちょっと変わった造形物もポータルになっています。このモニュメントは、会社のエントランス付近にありました。


▲普段は地元の人しか通らないような路地に集まり「絶賛戦闘中なう」のエージェント達。事情を知らない人にとっては、ものスゴ~ク怪しい人達に見えたと思う(笑)。


▲こちらもポータルの一つで、京都の名門・同志社大学の室町キャンパスにある寒梅館。映画上映やコンサートが行われるホールを備え、学生や教職員だけでなく、一般人の利用も可能とのこと。


▲参加エージェント達は30~40歳台が中心。世界同時イベントらしく海外からのエージェントの姿も見られました。外国人エージェントにとってはイベントに参加した上に京都観光もできて一石二鳥?


▲京都市内には史跡を示すこのような立て札が各所にあります。これもポータルになっており京都らしさを感じさせるのです。ちなみにこの場所は江戸時代中期の尊王論者・藤井右門の住居跡。

戦い終わって日が暮れて

この日のすべての戦闘が終了すると、1日の締めくくりとして国立京都国際会館でアフターパーティーを開催。特別ゲストの登場や協賛企業からのプレゼント、そしてこの日の結果発表などが行われました。


▲アフターパーティーの会場となった国立京都国際会館イベントホール。XMアノマリーを最後まで楽しもうというエージェント達が会場内を埋め尽くしました。


▲昨年3月に京都で行われた、Ingress公式イベントの集合写真。この時の参加エージェントはわずか26人でした。


▲右が特別ゲストの門川大作京都市長。Ingressにちなんで緑色の着物で登場です。左は今回のイベントの仕掛け人として活躍されたNiantic Labsの川島優志氏。


▲アフターパーティー参加エージェントの中で、直近の1週間の成績が特に優れていた人には協賛企業各社からの賞品をプレゼント!


▲Niantic LabsがIngressと並行して開発を進めている、今年公開予定の新作アプリ「ENDGAME」。そのクローズドベータ版に参加できるQRコードが、会場内のエージェントだけに発表されました。

一見怪しいけど大人の配慮ができるエージェント達

路地に集まって黙々とスマホを操作しているエージェント達ははたから見るととても怪しいでしょう。とはいえエージェント達は30~40歳代が中心。車や地元住民、一般観光客の往来の邪魔にならないように道路の端によったり、住宅地の中では小声で話したりする配慮しているのが印象的でした。
Ingressの動員力には京都市以外にも数々の地方自治体が関心を示しています。そのうち、あなたの街やその近くでもIngressのイベントが開催されるでしょう。慣れ親しんだ地元に意外な発見があったり、新たな人の輪がつながったりするかもしれませんよ!

※この記事は2015年4月6日に「アークのブログ」にて公開されました。