2023年開催日程!ぜひ「西新井大師・風鈴祭り」へ

[最終更新日:2023年7月9日]
風鈴は日本の夏の風物詩。毎年7月、東京・足立区にある西新井大師では風鈴祭りが開催されます。日本全国の風鈴を一挙に楽しむことができる風鈴祭りを紹介します。今年(2023年)は例年に比べて開催期間が短いですが感染症対策とともに熱中症対策も忘れずにお越しください。

日本の夏の風物詩「風鈴祭り」

東武スカイツリーライン西新井駅で乗り換え、ひと駅の東武大師線大師前駅で降りてすぐにある西新井大師。正式な寺名は、五智山遍照院總持寺(ごちさん・へんじょういん・そうじじ)です。空海(弘法大師)ゆかりの寺で古くから「関東の高野山」とも呼ばれています。


参道を通り抜けると總持寺の境内に「風鈴祭り」のテントが見えます。設営されたテント内には、葦簀(よしず)や簾(すだれ)が使われ、全国各地の様々な風鈴がつり下げられているのです。素材・種類は61ブランド、計400個以上の風鈴が涼やかな音色を奏でていますよ。

「風鈴祭り」は入場無料。誰でも風鈴を眺めたり、写真撮影もOKです。風鈴は展示即売しています。気に入った風鈴があれば、その風鈴の短冊の番号(価格も明記)をメモし、風鈴会計所で購入可能ですよ。
風鈴祭りにいた年配の夫婦が風鈴の音色に誘われ、暑さも忘れて見入っている姿が印象的でした。「姿はガラスや陶器がいいね。音は鉄や銅がいいかな」「竹や和紙も風情があるわよ」ととても微笑ましいご様子でした。

風鈴は絵柄だけでなく素材も多種多様

風鈴には素材やデザインによって種類がたくさんあります。日本全国に、地域色ある風鈴がバリエーション豊富なんです。
ここでは素材から紹介します。素材によって「リンリン」「チーン」「カランカラン」など音が違いますが、個人の好みは様々ですよね。

●ガラス●
ガラスは透明感が涼しげで夏にピッタリの素材。「江戸風鈴(東京都)」が有名ですよね。江戸切子や薩摩切子の風鈴もあり、伝統の美しさを感じます。風に揺れるシャボン玉のような「市原手作りガラス風鈴(千葉県)」や「津軽びいどろ風鈴(青森県)」も美しかったですよ。


●陶器(焼き物)●
益子焼、美濃焼、信楽焼、常滑焼、瀬戸焼、備前焼、萩焼…有名な陶芸の産地で風鈴もたくさん作られています。清水焼、有田焼、伊万里焼になると風鈴でも高価ですが、3日で完売するというから驚きです。


●金属●
南部鉄瓶が有名な岩手県の「南部風鈴」。金属加工で知られる富山県高岡市からは「富山真鍮風鈴」「高岡鉄風鈴」「高岡青銅風鈴」。金属製は色合いは鈍いですが、音はきれいなのでファンも多いのです。最近はデザインも凝っていて、かわいいので要チェック!


●その他●
地域名産の素材を活かした個性的な風鈴にも注目ですよ。「竹」を使った風鈴は和テイストが訪日観光客にも人気です。「越前和紙」が有名な福井県は風鈴を「風水母(かぜくらげ)」と呼んでいます。「備長炭風鈴(和歌山県)」は、備長炭の「カラカラッ」という音にも風情がありました。「キャラクター」風鈴もあり、熊本県の「くまもん風鈴」が注目の的でした。

(音が出ます)

* * *

「藤岡ガラス風鈴(群馬県)」を購入しました。音色と、すりガラスに猫と金魚の絵柄に惹かれたのです。サンドブラストという技法で「こもれびがらす工房」(高城健治(宙吹き)、高城美和子(サンドブラスト))制作。この風鈴で夏の暑さも忘れたいと思います。


西新井大師 風鈴祭り
会期:2023年7月15日(土)〜30日(日)
時間:10:00〜16:00
会場:西新井大師 總持寺 境内(東京都足立区西新井1-15-1)
アクセス:東武大師線 大師前駅からすぐ
主催:西新井大師奉賛会
URL: http://www.nishiaraidaishi.or.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/nishiaraidaishisoujiji/

偶然、芸人(げいにん)の「お侍ちゃん」@menzamuraiサンミュージック所属)を見かけました。思い切って声をかけると快く撮影に応じてくれましたよ。彼の髷はカツラではなく、ご自分の髪で結っているのです。

※この記事は2016年7月15日に「アークのブログ」にて公開されました。