「Tokyo SAKE Collection 2015」イベントレポート

[最終更新日:2022年5月27日]
年々増えている日本酒の試飲会イベントの中でも、名酒センター主催イベント「Tokyo SAKE Collection」は通称「酒コレ」と呼ばれ、毎年開催されています。2015年は、20歳代前半の若者向け講座や外国人向けの英語講座、日本酒好きが集まる試飲会と盛りだくさんの内容でした。

Tokyo SAKE Collection 2015
2015年4月19日(日)
会場:増上寺 慈雲閣(東京・芝公園)
主催:名酒センター
運営:ウイメンズ日本酒会
協力:酒徒名人会

コース①[お酒の楽しみ方講座&利き酒]は日本酒ワールドへの扉

このイベントは4部構成。まずは20〜25歳対象の無料ワークショップ「モテる日本酒講座」からスタートです。講師は学生日本酒協会代表・伊澤優花さん。彼女は生家「勝山酒造」の営業活動にも携わっている現役東大生です。普段お酒を飲まない若者層にもっと日本酒に親しんでもらおうという趣旨の講座。マナーや飲み方について、身近な例を挙げながら分かりやすく伝授してくれました。

グループごとのテイスティングではなごやかな雰囲気です。楽しそうに日本酒を味わう若者の姿がありました。既存の試飲会イベントとは違う初々しさを感じた講座でした。

コース②酒サムライによる[英語でのお酒の楽しみ方講座]

世界中で人気が高まる日本酒。英語でSAKEのおいしさ・楽しみ方を伝える講座の講師は中村悦子さん。彼女は世界に日本酒の魅力を広める酒サムライという称号をもつ英語通訳ガイドです。

参加者は観光客や日本在住の世界各国の皆さん。中村さんのレクチャーを熱心に聞く姿を見て、国際的に日本酒の人気が高まっていることを肌で感じることができました。

コース③④ ファッションショーのような試飲会!?

第3部・第4部で行われた入れ替え制の試飲会はファッションショーの様なオープニングからスタート。ランウェイに見立てた会場中央を蔵元さんが一人ずつ入場します。イベント名の「Collection」にも納得の新鮮な演出です。慣れていないために多少恥ずかしそうだった蔵元さんたち。2度目となった第4部では笑顔で手を振りながら入場していました。

その後、おまちかねの試飲会がスタート。参加者はおちょこを片手に嬉しそうに蔵元さんを回ります。23もの蔵元の銘酒が飲み比べできることと、蔵元さんと直接話しながら試飲できるのがこのイベント最大の魅力。蔵元さんの説明に聞き入り、質問し、話が盛り上がります。

日本酒ファンを広げるイベント

今回の「Tokyo SAKE Collection 2015」=通称・酒コレは通常の日本酒イベントとはひと味違っていました。特に20〜25歳対象の[お酒の楽しみ方講座&利き酒]は他にはない試みで興味深かったですよ。日本では若者の酒離れが進んでいるといわれていますが、学生日本酒協会を中心に若者自身が日本酒のイメージアップしようとがんばっていました。

そして日本酒イベントの魅力といえば造り手の蔵元さんの話を聞きけることです。そして新酒や限定品を含めたたくさんの銘柄と出会えます。全体的にアットホームな雰囲気で蔵元さんと来場者の距離が近いと感じました。

皆さんも日本酒イベントに出かけてみてはいかがでしょう? 日本酒の魅力を知るきっかけになりますよ。そして、もっと深く日本酒の世界にはまると思います。
このイベントは毎年開催されています。その年によってイベント内容は変わりますが日本酒試飲会は必ず行われているので要チェックです。


▲イベントの合間に、各蔵元の代表が増上寺に新酒を奉納してご祈祷を受ける。

※この記事は2015年5月21日に「アークのブログ」にて公開されました。